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今日は高校の同窓会。
俺は有給休暇を取って出席した。

会場は、地元の居酒屋。
俺が店に着くと、メンバーはほぼ集まっていた。

「よう、雅紀！」

懐かしい顔ぶれ揃う。
進学や就職で地方に行った奴も、週末を利用して帰って来てるらしい。

「乾杯！」

定刻を少し過ぎて、会は始まった。
昔話に花が咲いて酒が進む。

「雅紀！エリートの弟は元気か？」

「あぁ、ケンジは今中国に出張行ってるよ。」

「お前もつらいよな。あんな出来すぎた弟持って。」

「でも、俺の方が顔はいけてるぜ。」

「なんだよ、それ！お前ら兄弟、顔そっくりじゃん！」

皆はひとしきり爆笑した。

俺はトイレにたった。
あぁ、かなりハイペースで飲み過ぎなかな。

トイレから戻ると、女の子が声をかけてきた。

「雅紀くん。」

振り向くと、ふわふわヘアのかわいい女の子。

「みっちゃん、来てたんだ！」

俺は、その女の子の隣に座った。

みっちゃんは、俺が高校三年間ずっと好きだった女の子。

「みっちゃん、全然変わんないね！元気だった？」

「うん、雅紀くんも相変わらずね。」

みっちゃんは、関西の大学に進学して向こうで就職したから、会うのは高校卒業以来だ。