
小春食堂【ARS】
第33章 約束の5日間【智】
年が明けて1月。
市立美術館で卒業制作展が行われた。
案内状は、教授に頼んで小春さんに渡してもらった。
俺はいつ小春さんが来てもいいように、会期中は美術館に詰めた。
どうしても行けない時は、タケシに頼んで小春さんが来たら俺の連絡先を伝えてもらうよう頼んだ。
会期最終日の日曜日、俺の携帯電話が鳴った。
「智、迎えに来てよ!バスに乗り間違えちゃってさ!」
母ちゃんだ。
東京から卒業制作展を見に来てくれたはいいけど、バスを乗り間違えて迷子になっているらしい。
居場所を聞くと、歩いて行けない距離ではない。
「今から行くよ。」
あいにくタケシはまだ来ていない。
俺は大急ぎで母ちゃんを探しに行った。
「もう、母ちゃん頼むよ!」
俺は母ちゃんを連れて美術館に戻った。
すると、友達のひとりが俺に話しかけてきた。
「智、さっきお客さんが来てたぜ。和服の女性だよ。」
しまった!と思って追いかけたがもう遅かった。
小春さんはすでに帰ったあとだった。
俺は小春さんに会うことはできなかった。
市立美術館で卒業制作展が行われた。
案内状は、教授に頼んで小春さんに渡してもらった。
俺はいつ小春さんが来てもいいように、会期中は美術館に詰めた。
どうしても行けない時は、タケシに頼んで小春さんが来たら俺の連絡先を伝えてもらうよう頼んだ。
会期最終日の日曜日、俺の携帯電話が鳴った。
「智、迎えに来てよ!バスに乗り間違えちゃってさ!」
母ちゃんだ。
東京から卒業制作展を見に来てくれたはいいけど、バスを乗り間違えて迷子になっているらしい。
居場所を聞くと、歩いて行けない距離ではない。
「今から行くよ。」
あいにくタケシはまだ来ていない。
俺は大急ぎで母ちゃんを探しに行った。
「もう、母ちゃん頼むよ!」
俺は母ちゃんを連れて美術館に戻った。
すると、友達のひとりが俺に話しかけてきた。
「智、さっきお客さんが来てたぜ。和服の女性だよ。」
しまった!と思って追いかけたがもう遅かった。
小春さんはすでに帰ったあとだった。
俺は小春さんに会うことはできなかった。
