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小春食堂【ARS】

第42章 エピローグ

大野さんが置いていってくれた、もうひとつのもの。

それは、店の看板。

杉板に描いた、大野さんの手作り。

「看板ないと、俺、迷って見つけらんないかも。」

そう言って、店の前に掛けていってくれた。

住宅街の真ん中、石畳の路地の奥にひっそりとある。

メニューはおばんざいの日替わり定食だけ。

店内では、携帯電話は禁止しています。
落ち着いて食べてほしいから。

こんな店でよかったら、どうぞお立ち寄りください。

目印は、上手な筆文字で書かれた杉板の看板。

「おばんざいとおもてなしの店 小春食堂」

店内に素敵な絵を飾って皆さまをお待ちしています。

【小春食堂・完】

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