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Honey star

第2章 #2 クールなライバル

鳴海が心配そうに駆け寄る。

「柏森さん、駅長に怒られたって聞いたけど」


「大丈夫。たいしたことない」


ズキズキする頭を押さえながら千種はあくまでも冷静を装ってみせた。


「ホントは二日酔いで痛いくせに」


由多加の一言が千種に突き刺さる。


「……何だと?」


先程まで頭痛いと言っていた表情から一転、鋭い表情になった。


「柏森さんやめて」


「こいつが俺と用宗が飲んでるところを駅長にチクったんだ」


「僕じゃありませんよ」


飛びかかろうとする千種に由多加は冷ややかな視線を投げかける。

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