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Honey star

第2章 #2 クールなライバル

鳴海と由比は高校、大学が一緒だったという仲。


「星崎さん」


「あ、ま、舞阪さんどうしたの?」


由比はさりげなく周囲を気にしながらあのことを切り出す。


「柏森さんと仲悪いって聞いたんだけど……」


すると、鳴海は顔を赤くしながらうつむいてしまった。


「鳴海。何があったのか教えて」


もちろん、無理にとは言わない。

背中を優しく撫でながら説得をしていた時、誰かが由比を見下ろすのがわかった。


由多加が恐ろしい表情で由比を睨み付けていたのだ。


「……!」

絶句している由比に由多加は静かな口調で語りかけた。

「あなたみたいなのが来ると仕事に差し支えるんです」

由比から鳴海を奪うようにそっと抱きあげた。


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