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Honey star

第3章 #3 彼の裏の顔

普通前科持ちが一般企業に就職するのは厳しい。


しかし一宮由多加の場合は親が金を積んでコネを作っていたことは揺るぎない事実。


「彼がコネで就職してたなんて」


「さらに最近、彼の周りを不審な奴等がうろついてる」


穂積は鳴海に証拠となる動画を見せた。


その動画には由多加によく似た男性の周りにガラの悪い男性が数人いて、いろいろと話していた。


(…え…一宮さん…?)


鳴海は信じたくない様子で画面にくいついていた。


「鳴海、信じたくないのはわかるけど…」


由比が声をかけたとたん、鳴海は鬼の形相で振り向いた。

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