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Honey star

第5章 #5 君の弱さ

職場に向かいかけた時、警察に連行される一宮由多加の姿があった。


「……柏森さん」


「何だ?言いたいことあるなら早く言えよ」

やつれた表情を浮かべて見つめる由多加に千種は冷めた口調で吐き捨てた。


「やり直せますか」


「さぁ、お前次第だろ」


すがるような視線を振り払うように言い放つと、千種は職場に消えた。

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