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この日、千種は窓口業務。


見渡してみると鳴海の姿がない。


気になって他の駅員に聞いてみたところ、あの直後、体調不良で早退したとのこと。


「無理もないよねぇ。急に暑くなったから」
遠くを見つめてつぶやく駅員の言葉に千種は適当にうなずくことしかできなかった。


昼休みになり、近くで昼ごはんを食べようとしていると、穂積に捕まった。


「柏森、ちょっと話がある」


「腹減ってんだよ！飯食わせろ！」


「…お前は部活終わりの高校生か」

やれやれと呆れた表情で千種を近くのレストランに連れて行くことにした。