テキストサイズ

Honey star

第5章 #5 君の弱さ

(え、えっ…。俺、ひょっとして星崎を泣かしたの?)


あまりの出来事に千種はオロオロするばかり。


ひとまずレストランを出て、近くの公園に行くことにした。


「一宮さんに騙されたと知った夜……、柏森さんは私を責めるどころか優しくしてくれた」


「だって星崎は悪くない。一宮が悪いんだろ」


自販機で買ったペットボトルのジュースを一口飲んできっぱりと言い切った。


「今回の件で柏森さんのことが好きになりました」


「こんな俺のどこがいいの?」


「普段はぶっきらぼうですけど、ホントは優しくて頼りになる人だなとあの時思いました」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ