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Honey star

第5章 #5 君の弱さ

体調不良ではないと思いながら眺めていると、鳴海と視線があった。


「……何かついてる?」


「いや、何も」


逆に聞かれたので、首を横にして否定した。

水を一口飲んで千種はあることを聞いてみようと思った。

だが、それをしたことで鳴海の心の傷が癒える訳ではない。

深いため息をついていると、鳴海がぽつりとつぶやいた。


「……柏森さん」


「え?」


正面を見ると鳴海が今にも泣きそうな顔をしていた。

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