少女グレイスと森の魔女
第2章 昼下がりの森
7『森の祭壇』
グレイスからの遠見は、地形の起伏や木々、まだ小さな身長によってたびたび妨げられた。
しかし、それがまたグレイスにとってはたまらなくワクワクとさせられた。
またひとつ、まだ見ぬ向こう側の景色を遮っていた苔の生えた岩や木々を抜けると
そこには湖が広がって見えた。
「わぁ…湖だー!新発見!」
「もっと先に進みたいけど…うーん、今日はもうここまでに…」
「?…何かある」
湖のほとりには祭壇のようなものが見えた。
その祭壇のようなものを形作る岩や石は明らかに人の手が加えられたように見え、風雨にさらされたまま年月が経っていたようであった。
グレイスは少しだけ見てから帰るつもりで、その祭壇へと近付いていった。
燭台が置いてある…
ここは何かの儀式にでも使われるのだろうか?
魔女の黒魔術…?
しかし、そんな考えも吹き飛ぶような素晴らしい物がグレイスの目に飛び込んできた。
ふたつの燭台の間には魔法のような輝きを放つ丸い石が置かれていたのだ。
グレイスからの遠見は、地形の起伏や木々、まだ小さな身長によってたびたび妨げられた。
しかし、それがまたグレイスにとってはたまらなくワクワクとさせられた。
またひとつ、まだ見ぬ向こう側の景色を遮っていた苔の生えた岩や木々を抜けると
そこには湖が広がって見えた。
「わぁ…湖だー!新発見!」
「もっと先に進みたいけど…うーん、今日はもうここまでに…」
「?…何かある」
湖のほとりには祭壇のようなものが見えた。
その祭壇のようなものを形作る岩や石は明らかに人の手が加えられたように見え、風雨にさらされたまま年月が経っていたようであった。
グレイスは少しだけ見てから帰るつもりで、その祭壇へと近付いていった。
燭台が置いてある…
ここは何かの儀式にでも使われるのだろうか?
魔女の黒魔術…?
しかし、そんな考えも吹き飛ぶような素晴らしい物がグレイスの目に飛び込んできた。
ふたつの燭台の間には魔法のような輝きを放つ丸い石が置かれていたのだ。