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経済財政愚問放談 その1

第13章 グローバリズムは必ず飽和する

其処で「帝国主義」と呼ばれた時代には、輸出相手の産業を植民地化して叩き潰し、自国で生産した食料品や工業製品を無理矢理購入させて市場化した挙げ句、植民地化した国の国民を人種差別的考えから奴隷化したりしました

※この辺の近代史は世相放談で詳しく論じます

これも一種のグローバリズムと言えなくも有りません

武力や謀略による侵略行為では有りますが

そして、その市場さえも限界に達した時何が起きたか?

世界大恐慌です

発生のメカニズムは諸説有りますが、世界市場の飽和も原因の一つと考えられます

そして、世界大恐慌が発生した後何が起きたか?

第2次世界大戦です

そう、恐ろしい事に資本主義経済やグローバリズムの行き着く究極の結論は戦争なのです

※此方も世相放談で詳しく論じます

だから、グローバリズムは危険だと考えるのです

現代のグローバリズムは、輸出相手国との軋轢が発生し易い為、現地に進出して現地に工場を建設し、現地の国民を雇用して行われています

進出相手国も自国民の雇用や輸入国から輸出国に成れる事から歓迎されますし、何より経済発展出来ます

さて、此所で問題が発生します

進出した企業は市場規模が拡がる上に、人件費削減出来て万々歳ですが、進出企業が元々居た国や地域が空洞化します

しかも海外進出した国から、逆に輸入するはめになってしまいます

しかも、海外進出した企業は、○○ホールディングス等の持ち株会社化し、グループ企業の配当金を集めます

結果、タックスへイブンを求めて無国籍化します

そして各国の国益や経済情勢を無視して、蝗の大群の様に、市場が飽和した地域を捨てて移動を繰り返します

こんな事を繰り返せば、早晩市場の飽和が発生するのは当たり前でしょう

そして最後は、世界中が全くの経済的均衡を迎えます

しかし実際には、タックスへイブンを実行した国に無国籍企業や投資家、金融業が集まるでしょうから、完全無欠の勝ち組国家一つと、その他貧乏国家に完全に別れるでしょう

更に実際にはそうなる前に、絶望的な貧富の格差が発生しますから、間違いなく戦争に突入します

第三次世界大戦です

※戦争と経済の関係もいずれ論じます






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