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経済財政愚問放談 その1

第2章 年功序列制が、格差の拡大を防いでいた

まず、本章に入る前に軽く論じておきたい事が有ります

それは、共産主義と社会主義です

キチンとした学術的論考はおくとして、共産主義や社会主義とは、有る意味どうしても避けようがない人間社会における格差の拡大を、経済面において平準化する事によって防ごうとする試みであった側面が有るように思います

しかし、実際には現存する共産主義国家である中国や北朝鮮を見てもおわかりのように、特権階級とその他国民とでは生活水準に雲泥の差が生じております

中国に関しては、社会性資本主義などという意味不明な抗弁で、グローバリズム経済の恩恵を一部特権階級が牛耳る状態にあり、とても共産主義とは言えなくなりましたがw

この様に資本主義であれ共産主義・社会主義であれ人間社会には格差がどうしても生じます

それは、支配する人(人の集団を纏められる人)と支配される人(能力的に平均的な人)が人間集団を社会として運営していく為にはどうしても必要なシステムであり、格差でもあります

しかし、この構造を格差と考える人は、少ないと思います

生まれ持った能力やその後の生き方によって違いが出ることは、致し方のないことです

では、民主主義体制や資本主義経済において格差是正とはどういう事なのか?

どうやっても避けようがない、能力差によって生じる収入や生活の格差を如何にして最小限度に納めるか?

それがこれから論じる、日本が生み出し世界が羨んだ『年功序列』の本質です

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