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友達以上恋人未満

第4章 好き





彼はきっと

私よりもたくさんのことを経験して

私が考える程度のことは

お見通し。







そして、

私なんかじゃ気づいてあげれない

深い、大きい傷をもっている。






そんな気がした。








心に傷を負っている人は

きっとこの世界にたくさんいる。






でも彼はその傷を

決して口にはしない。





ただ、時折見せる表情だけが




助けて



と言っているようで、

思い出すと今すぐ会いに行って

抱きしめてあげたくなった。







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