テキストサイズ

友達以上恋人未満

第7章 時間







私は、このときどんな顔をしてたんだろう。



部屋じゃなくてよかったと思った。




車の中は暗くて、


表情を見られてしまわなくてすむ。








「おめでと。


本社なんてすごいじゃん!



向こうでは体調崩さないように


がんばってね。」






私は、こんな当たり前なことしか

言えなかった。











彼の本社は、隣の県。


私の地元辺りなので、


通うのはとても無理だ。









二人の幸せな時間は、

ほんとに一瞬のようだった。








彼に尽くすつもりが、

結局彼を壊して終わってしまうなんて。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ