テキストサイズ

ひざカックン

第1章 カフェの2階は窓際で


「ねぇ、図書室のコト、覚えてる?」

アイスコーヒーの氷を

ストローでくるくる回しながら、

彼女はちらりと上目遣いで

僕の顔を見ながら言う。


一面ガラス張りのカフェの2階には

名前のわからない観葉植物が

そこかしこに並べてあって

平日の昼下がりに

客は少ない。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ