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ひざカックン

第1章 カフェの2階は窓際で


夏休み前の放課後、僕らは図書室で、向かい合って本を読んでいた。

ー正確には、本を読むふりをしていた。

彼女は制服姿で、メガネにポニーテール、濃紺のソックスを履いていた。

こう言っては何だが、彼女は、不細工ではないものの美人でもなく、小柄で、大人しくて、地味で、全く目立たない容姿をしていた。

そんな彼女の右足は、机の下で、僕の股関に当てられていた。






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