
山岸君と照井君
第11章 強敵―――……。
「君たちは、何を訳の解らない話をしてるんだ?
しかも、杉浦君――――…君は何を言っているんだ?!
人の“想い”なんて!見えないだろ!!
それは、結局―――…
君の“想い”だったりするんだよ〜!!」
山岸のあっけらかんとしたいいっぷりに……
外を見ていた杉浦が……
驚きながら…ゆっくり振り向く――――――…
えっ…ど〜した?杉浦?
「―――――…俺の…“想い”?」
「杉浦…?」
杉浦は、そのまま固まってしまった…
「山岸!!お前……何…を」
杉浦の固まりっプリに…焦った俺は、山岸にそれ以上何か言わせないように…間に入る!!
が!!
「―――…だよな…
俺の最悪シナリオ…“想い”だったかも――――――…
人の“想い”は…ちゃんと聞かないと―――――…
山岸!さんきゅう!!」
「えっ!?何?」
杉浦は、曇っていた表情を明るくさせ!!鞄を掴み!!教科書を入れ始めた!!
「え?杉浦君?!」
「山岸!俺、早退するから!!後、ヨロシク!!」
鞄に荷物を戻した杉浦は…
慌てて教室を出ていった!!
