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山岸君と照井君

第18章 正直な体―――……。

家に入ると…


「おかえりなさいませ」と、梅さんが笑って迎え入れてくれた…




最近は、梅さんが帰り時刻にいる…


ニコニコの梅さんは…なんか…いつもと…違う…?



「ど〜したの?梅さん?」


「うふふ、ぼっちゃん!今回は、晩御飯も朝ごはんも!!完食していただき、梅は感激ですよ!

しかも、食器まで片付けて!!ど〜なさいました?」



あ…


ほとんど…照井君が食べたし…


食器も―――…照井君が…




「あ…いや…なんとなく」


梅さんは、いつもより機嫌がいいのか…


スキップ…出来ていないステップでキッチンに向かう…



「この調子で、食べてくださいね!!

ぼっちゃんは、しっかり食べて!!華奢な体を鍛えなくてはいけませんからね!!」



あ…このままじゃぁ…

話が長くなる……と、感じた僕は二階の自室にむかった…



キッチンの方では…息子がどれだけ食いしん坊で体が強いか…と…言う梅さんの演説が始まっていた…



息子さん…ボディービルダーだっけ?



丈夫を通り越した次元の人種と…一緒にしてほしくはない…




やれやれ…もう…耳タコだよ…ボディービルダー…



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