山岸君と照井君
第19章 答え―――……。
「〜〜〜…宏樹…意識したかも!“かも?”だからね、早とちりして…嫌がる事したら…逆効果になるかもだよ!?気を付けなさいよ〜!」
「――――――…ぉ…おぅ」
図星かよって…顔で姉ちゃんは、自分の部屋に戻って行った――――――…
う…だよな〜…多分…“意識”で…合ってるとは思うが…確信がないと言うか……
へへへ…結局…俺は、またしても…「ん〜〜〜〜〜〜…」と…ベッドの上で首をかしげる…
すると―――…リビングから母さんの声がした―――…
「宏樹〜!お弁当箱出しちゃって〜洗うから〜!
山岸君のも、預かったなら出して―――――!」
「は〜〜〜〜〜〜い……」
あ、やべぇ…弁当箱返してもらってないじゃん!!
あいつの事だから…勉強に集中してて…
洗うの忘れてそうだなぁ…
絶対…弁当箱…臭ぇよ…
時間は…そろそろ…米屋が帰る時間帯か?
――――――…行こうかな…
俺は、スマホと財布をポケットに入れ…
部屋を出た――――――…