
山岸君と照井君
第21章 血の繋がる他人―――…
「お祖父様…苑心です」
僕と宏樹は、ホテルなみの設備が施されている病室に足を踏み入れた―――――…
「お〜ぉ、苑心!元気か?」
「お祖父様…貴方がそれを言いますか?」
お祖父様は、ベッドに入ってはいるものの…背もたれを立て、机をだし沢山の書類に埋もれていた…
「ハハハハ!苑心は、やはり面白いなぁ〜!
ん?はて?隣で固まっているのは…どちらさんかね?」
お祖父様は、老眼鏡を下にずらし…宏樹の顔を興味津々に見始めた―――――…
「あっ!あ、初めまして!苑心君の友達の!照井 宏樹です!!」
僕は、突然の宏樹の自己紹介に!ビックリしてしまい!!繋いだ手をギュッ〜〜〜〜っと!握りしめてしまった!!
「///いっ!痛いって!苑心!」
「はっ!///わ、悪い!!」
すると、そんなやり取りを見ていたお祖父様が―――…
「プッ!!フハハハハハ!」
笑い出した――――…!!
