
山岸君と照井君
第34章 結婚式―――……
「///――…い…言わない…」
耳たぶが…さっきより真っ赤に色ずく…
「嫌です…///…知りたいです…
貴方からのキスの…理由を知りたいです…
どんなに…酷い理由でも…私は、貴方から離れませんから…」
ビクンと…身体が固くなり……
俺の背中を強く掴む仕草に……
岳心さんの…
緊張が伝わってくる…
「///――…ホントに…離れないか?」
「―――…岳心さん…?」
俺は…蚊の鳴くような小さな声を聞き逃さなかった――――…
「はい……もう…私は、貴方しかいないのです…
離れません―――――…」
岳心さんの顔を見ようと…
首筋から…覗こうと思ったが…
うつむいた顔は…見ることが出来なかった…
「///…な…なら…
俺だけを……見て…
俺だけを考えて…
俺だけの…モノになれるか?」
