山岸君と照井君
第42章 番外編⑤―――……
「//米屋―――…なんだよ…」
クスッと笑う米屋は…
俺の手から徐々に腕を這い上がり……
大きな手のひらで…
俺の頬を包む―――――…
「―――…私は…死ぬほど…嬉しかったんです…
貴方の…病院名を聞いて…」
俺は、ビクン……と…身体を固くする…
「///……病院…名…」
頬を…優しく包まれ―――…
引き寄せられる…
「“やとや眼科”の……
名前の由来――――――…
やまぎしの“や”と…
こめやの……“や”…
貴方と―――…私の名の入った…名前を聞いたとき……
貴方に命を捧げても…惜しくないと…思ったことか…」
米屋に引き寄せられ……
重なる…唇――――――…
「///大げさ――――…だ…」
「それくらい……貴方は…私の全てなんです…
貴方は…自覚がないだけで……
私に全てをくれている――…
愛も――――…貴方自身も…」