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風景画

第58章  雪月 ⑤




風が雲をはらい

渡ってゆく

冬の匂いが通りすぎる



陽だまりに

消えてしまいそうな

小さな蕾



何故かしら

儚いものばかりが

心にかかる



あなたのことばかりが

心に浮かぶ







(了)



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