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風景画

第58章  雪月 ⑤




窓から差し込む月明かりが

風に揺らぐ



暦に埋もれた想いを

指でなぞれば

嬉しさと 少しの切なさ…



わずかに

噛んだ唇の痛みが浮かぶ



過ぎた日は胸に積もり

いつしか

恋心のしとねに変わりゆく







(了)



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