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風景画

第102章  星月 ③




いつになく潤む夜風が

月明かりを滲ませて

グラスに溶ける



飲みほしては洩らす吐息は

私のものか

それとも月か…



薄墨色の空はるか

あなた…

あなたばかりが想われる







(了)



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