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風景画

第17章  夜長月 ②




梢を揺らし

風が渡ってゆく



肩に纏わる秋のそよぎは

愁いをおびて

佇む心にも忍び込む



雲が 流れる…



あなたへと続く

澄んだ蒼の広がりが胸に迫り

思わず

手を差しのばし

空へ向かう







(了)



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