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conqueror

第2章 玩具

今日は朝からドキドキしていた。

彼から連絡があって、午後から会うことができる。

この間、あっさりと終わりを告げられたから、怒らせてしまったんじゃないかと、不安になっていたから。

私は彼のことを何も知らない。

彼が言った名前とその姿しか。

だけど、それでいい。

何も知らないから、誰にも見せられない自分を、見せることができる。

淫らではしたない姿を。

この間着けたローターを、今日も着けて待ち合わせ場所まで、来るように言われた。

それも、下着を着けずに、来るようにと。

ローターをテープで固定して、ワンピースを着て、コートをはおった。

鏡の前で確認する。

下着を着けていないことは、誰にもわからないと思う。

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