テキストサイズ

conqueror

第3章 奉仕

先端から、勢いよく、熱いものが噴き上げる。

喉の奥が熱くて苦しい。

口の中には、ゆっくりこぼれ落ちてくるもので、いっぱいだった。

ドクッ、ドクッと強く脈打っている。

少しずつ、彼が口から離れていく。

私は縋るように、ゆっくりと口を閉じて、彼を味わった。

最後の一雫を唇で、挟むように掬い取る。

そして、口いっぱいに広がった彼の全てを、飲み込んだ。

私の中で、溶けるように、馴染んでいく。

彼が私を見つめて、髪を優しく撫でてくれた。

「こぼさずに、ちゃんと飲めたね。」

「はい。とても、嬉しいです。コウさんが、たくさん、くれたから。」

「ぼくのを咥えながら、時々、興奮していたね。感じていたんでしょ?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ