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腹黒王子の甘いワナ

第2章 1

〜璃玖目線〜

「初めまして、橘璃玖です。よろしくお願いします。ニコッ」

そう言ったら女どもが騒ぎ出した。
キャーキャーうっせーな…だから女は嫌いだ…

「はぁーい!質問でぇす!彼女とかいますかぁ?」

黙れ、雌豚。いる訳ねーだろ、そんなもん。

「居ませんよ?」

「えぇ?以外ぃ〜!」

…うぜー…

「おい、変な質問はするんじゃない!橘が困ってんだろ!」

「はぁーい、ごめんなさい…」

「あ、橘、お前の席はぁ……如月の隣だ。一番後ろの。」

如月っていう奴に目を向けるとそいつは体をビクッと
震わせた。そして目を逸らした。

(へぇ…俺に向かって目を逸らすなんていい度胸じゃねーか…)

そう思いながら席に座った。

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