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ココロの恋心

第4章 略奪?

ガチャ


先輩が部屋の扉を開け、
私は続けて部屋に入った。

「先輩の部屋、綺麗...」

部屋は整理整頓されており、使っている教科書、参考書もキチンと整理されていた。


『心、座って♪』

先輩がベッドの上を手のひらでポンポンッと叩く。

ギシッーーー

私が先輩の横に腰掛けると同時に、ベッドが軋む。


すごく静かな訳では無いのに、
ベッドの軋む音と、心臓の音がやけにうるさく聞こえる。

『心、この漫画面白いんだよ〜♪』

整理された本棚から、マンガを1冊取り出し、
私に渡した。

野球のマンガだった。

「先輩、マンガ好きなんですか?」

緊張から解き放たれたくて、
マンガを開きもせず質問する。

『これは集めてるんだ♪』

弾むような先輩の声。


私だけがドキドキしているようで、
余計に緊張し、下を向く。

(きっと赤くなってる...///)

自分で分かるくらい、熱い。

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