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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第18章 抱き締めたい【潤】

収録が終わり、粉だらけになった俺たちはシャワー室に向かう。

俺は非常に機嫌がよかった。

スキップを踏みたいくらいだった。

そんな俺に、ニノが近寄ってきた。

「J、わかりやすすぎ。」

「何がだよ。」

何のことかと思い、聞き返した。

「Jさぁ、翔さんの匂いくんくんしすぎだよ。見てるこっちが赤面するよ。」

「なっ…!」

「きっとバレてるよ、翔さんにも。」

「えっ、そんな…!」

じゃ、と手を上げてニノは駆け足でシャワー室に向かった。

俺はその場で立ちすくんだ。

「そんなとこ突っ立ってたら邪魔だ、どけ。」

後ろから低い声がした。

振り返ると、そこにいたのは翔さん…。

「しょ、翔さん。あの…」

俺はびっくりしてしどろもどろになった。

翔さんは追い抜き様に、俺を横目でにらみ付けて言った。

「来いよ…。」

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