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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第31章 触手【和也】

俺は慎重に触手をあやつりトレイを玄関から運んだ。

ラーメン鉢を触手で支え、もう一本の触手で割り箸を口元に運び、箸をくわえて割る。

「おお、ラスボス登場。」

俺はラーメンをすすりながら、無事ラスボスとの戦いを制した。

「腰が痛くなってきたよ…。」

俺は新しいゲームを始めながら、触手で腰をマッサージした。

再び、インターホンがなった。

俺は触手を伸ばして玄関のドアを開ける。

「またゲーム?」

入って来たのは、最近遊んでる女。

「たまには現実に目を向けなさいよ…。」

そう言って、俺の背中にしだれかかってきた。

めんどくさい。

俺はモニターの中のカートを自在に操りながら、触手で背後にいる女の服をひんむいた。

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