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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第1章 タオル【翔】

潤は、俺の内ももを優しく撫でた。

俺は身体中に電気が走ったような刺激を覚えた。



「赤く腫れてるね。でも、内出血とかはないみたいだし…。湿布貼っとけば治るかも。」



潤は、俺の脚の間から体を離すと、鞄の中をごそごそ探った。



「湿布あったよ。貼ってあげる。」



潤が、湿布を片手に戻ってきた。

俺は動悸がおさまらなかった。



「サンキュ。自分で貼れるよ。」



そう言うのが精一杯だった。

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