テキストサイズ

雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第1章 タオル【翔】

「翔さん、貼ってあげるよ。」



潤は、他の誰よりも気を配り、行動にうつす。



しかし、今の俺は、何故だかわからないこの動悸を潤に気づかれたくなかった。



「自分で貼るよ。」



言い張る俺に、潤は困惑した表情をしていた。



「翔さん、Jに貼ってもらいなさいよ。翔さんが貼ったら、しわくちゃになりますよ。」


ゲーム機から顔をあげず、ニノが言った。



「そうだ、そうだよ!翔ちゃん不器用だから、松潤にしてもらいなよ!」


雅紀までニノの味方をする。

智くんも、うなづいている。



「わかったよ。」



俺は、しぶしぶみんなの言うとおりにした。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ