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一歩、また一歩、潤に向かって歩み寄る。

場内の皆が俺の行動に気付き、注目した。

潤も俺に気付き、こちらを向いた。

潤の目は飢えた狼のように鋭く、いらだちを隠さない。

俺は、そんな潤の目をまっすぐ見つめ、歩み寄った。

普段、あまり目を合わせない俺が、視線を外さずに見つめていることに気付いた潤は、瞳をかすかに揺らした。

俺は、その潤の瞳を知っている気がした。