雨のち曇り、時々晴れ【ARS】
第16章 かき氷【翔】
「ちぇっ、何だよ翔ちゃん。つまんねぇの!」
「かき氷にお前のミルクなんかかけんじゃねぇよ!変態!」
俺は雅紀の肩を突いた。
雅紀は、ムッとした様子だった。
「口の中はいいのに、何でかき氷の上は駄目なんだよ!」
「そ、それは…」
俺は言葉に詰まった。
「じゃあ、今かけてやるよ、特製ミルク!」
雅紀は俺の顔にまたがった。
「口の中ならいいんだろ!」
「やっ、やめろ!」
口の中に雅紀を押し込まれた。
「う、うぐ、うううう!」
俺の口の中に雅紀の特製ミルクがトッピングされた。
大盛りだった。
「だから、ごめんてば!」
「許さねぇ!許さねぇ!許さねぇ!」
我にかえった雅紀が、拝み倒して謝ってくる。
「今度、ドーナツおごるからさぁ!」
雅紀が、サラサラの前髪の間から鹿のような瞳でのぞいている。
「本当に?」
「うん、約束するよ!」
「しょうがねぇな…。」
「特製ミルクかける?」
「いらねぇよ!」
「じゃあ、また翔ちゃんの口の中に…」
「やめろおおおお…!」
今夜は寝かせてもらえそうにない。
【かき氷・翔】
「かき氷にお前のミルクなんかかけんじゃねぇよ!変態!」
俺は雅紀の肩を突いた。
雅紀は、ムッとした様子だった。
「口の中はいいのに、何でかき氷の上は駄目なんだよ!」
「そ、それは…」
俺は言葉に詰まった。
「じゃあ、今かけてやるよ、特製ミルク!」
雅紀は俺の顔にまたがった。
「口の中ならいいんだろ!」
「やっ、やめろ!」
口の中に雅紀を押し込まれた。
「う、うぐ、うううう!」
俺の口の中に雅紀の特製ミルクがトッピングされた。
大盛りだった。
「だから、ごめんてば!」
「許さねぇ!許さねぇ!許さねぇ!」
我にかえった雅紀が、拝み倒して謝ってくる。
「今度、ドーナツおごるからさぁ!」
雅紀が、サラサラの前髪の間から鹿のような瞳でのぞいている。
「本当に?」
「うん、約束するよ!」
「しょうがねぇな…。」
「特製ミルクかける?」
「いらねぇよ!」
「じゃあ、また翔ちゃんの口の中に…」
「やめろおおおお…!」
今夜は寝かせてもらえそうにない。
【かき氷・翔】