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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第17章 ラムネ【和也】

「だあーっ!海ー!」

智が波打ち際に駆けていく。

「てめぇ、荷物持ちやがれ!」

俺が両手いっぱいの荷物をかかえてよたよたと追いかける。

「カズも来いよ!気持ちいいぞ!」

智は波打ち際で水をバシャバシャと蹴っている。

俺は適当なところに荷物をおろし、レジャーシートを広げる。

「てめぇ、手伝いやがれ!」

俺はレジャーシートの上に荷物を置くと、ビーチパラソルを広げた。

「くっそ、刺さんねぇ!」

パラソルを砂に刺すのに難儀した。

どうにかこうにか形になったところに、智が戻って来た。

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