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凍夜

第3章 花


《銀さんが、人殺し?》

私はレイジの言葉が頭にこびりついていた。

〈何人殺したら気が済むんだろうねぇ〉

のフレーズが、ひっかかっていた。


バーの入っているビルのエレベーターの前で作業ズボンをはいた男とぶつかった。

思わずよろけた私の腕を、その男はガッチリと掴まえた。

「リナちゃん。」

呼ばれて見上げるとマサシだった。

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