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凍夜

第1章 氷雨


私は、バッグの中から、ワインの小瓶を取り出すと、キャップを開け、ラッパ飲みした。


喉の奥を、いつもの熱い香りが駆け抜けてゆく。


〈トカップ〉


私の大好きなワインの銘柄。


十勝のワインだ。

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