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凍夜

第1章 氷雨



マサシは、片手に持っていたワインの小瓶を股の間に挟むと、震える指でマルボロを取り出し、唇にはさんだ。


私はマサシのマルボロに火を着けた。



ジッポーのオイルのにおいが車中にたちこめた。


マサシは、「ありがとう。」と、小さく呟いた。

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