テキストサイズ

凍夜

第1章 氷雨



とても長い沈黙の後、父と母は私を振り返ると、今まで見たことのない、鬼のような笑顔で、「リーちゃん。」と呼んだ。



「リーちゃん。」



うわずったような声で、私へ手招きをしてきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ