テキストサイズ

凍夜

第1章 氷雨



噛んだとき、父の手の骨がゴリッと音をたてた。
肉の感触が唇みたいに柔らかかった。



前歯の裏に何かがはさまってるような異物感が残っていた。



私は、夢中で、家を飛び出した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ