あなたの側で・・・
第2章 時間
「佐伯・・・」
おもむろに先生が話してきた
「さっきの教室での話なんだが・・・」
「私もそのことで話したいことが・・・」
フーッと深呼吸をして先生を見つめる
緊張しながら自分が思っていることを話す
「私は人を信じることができません。今までも何度も信用して
裏切られてきました。だから先生の気持ちを聞いてもまだ
信用できていません。でも、不思議と先生とは
素直な気持ちで話せるし、いろんな表情を見てるだけで
ドキドキします。こんな気持ち初めてで、何て言う
気持ちかわかりません。ただ、先生とはもっと一緒に
いたいって思いました」