あなたの側で・・・
第3章 心の闇
「すぐ手当しなきゃ・・・」
「大丈夫だから!!どこにも行くな・・・」
救急箱を取りに行こうと立ち上がると
手を引っ張られ抱きしめながら
耳元で囁く
「ごめんなさい・・・」
「お前が謝ることじゃないだろ」
体を離し私の涙を指で拭き取りながら笑顔で話す
その顔が安堵の顔にも思えた
「一先ずこれ着とけ」
自分が羽織っていたシャツを差し出した
シャツを羽織っていると蓮斗が立ち上がり
ソファーに腰掛けた
「美桜」
名前を呼びながらソファーをポンポンと叩き
こっちにおいでと言ってきた