あなたの側で・・・
第2章 時間
蓮斗に言われ涙を拭き取り笑顔を見せる
「うん。その方が可愛い。まっ今は涙で
顔がぐちゃぐちゃだけどな」
「!!もう、蓮斗のばかっ」
自分からギュッと抱き着き
ありがとう
とささやいた
蓮斗とアドレスと番号をお互い交換し
今日から決まりごとを実行することを約束した。
辺りでは他の部活が練習しているのか
賑やかな声が微かに聞こえて来る
「じゃぁ、また明日」
「違うでしょ。また、こ・ん・やだよ」
「そうだったな」
何の変哲もない、ただ同じことの繰り返しの
1年が始まると思っていたのに
蓮斗と出会ってこれから毎日が楽しみでしかたなかった
ほんのわずかな時間でも、好きな人とならば
とても大切な時間になるって初めて知った
この時間が永遠に続きますように・・・
私は神様にお願いするかのように何度も何度もつぶやいた