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ストリートガール

第2章 思春期の少年


私が、「トオルのこと、諦めたの。」って報告したら、林君、明るい顔で、「その方がいいよ!今まで頑張ったよね。」って。


「いつもの時間、オレ散歩してるね!」


林君は、まるで、デート気分だった。



私ね、林君に、後味の悪いプレゼントをしてやろうって、考えてしまったの。


《人を好きになる気持ちを逆手にとって、利用してやろう。》


これが、私の、恋から学んだ座右の銘だった。


悪いとは思っているんだけど……。




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