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ストリートガール

第2章 思春期の少年



「口つけてもいいの?」


かすれた笛の音のような声だった。


「うん。初めてでしょ?吸ってみなさい。」


私は、前に垂れ下がる髪の毛を後ろにかきあげると、唇の端だけを上げて微笑んだ。

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