不良に良好
第5章 5
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「陽太ーさっさと帰ろう」
「うん」
放課後。
いじめっ子の相川と入谷だけでなく、周りのやつらみーんな
俺と陽太が組んでいることに驚いてるようだった。
中には陽太を不憫だと思ってる奴もいる。
センセーでさえも、「今度は佐山を巻き込むのか?」とか言ってくる始末。
「あいつら目ん玉腐ってるわあ…」
「えっ?」
「ひとりごと」
そういやこいつ、なんでいじめられてたんだろう。
目をつけられるような奴ではなくね?
サンドバッグには丁度いい、にしても。
なんでわざわざ陽太なんだ?
まさか、なにか理由があったとか。
いや、まさか〜。