不良に良好
第5章 5
ま、そんなこと陽太に聞いてもなー。
変に掘り返して気まずくなっても嫌だし。
「ね、朝食べられなかったしさ、ピザまん食べない?」
「そうだね…俺も、すこしお腹空いてる」
「じゃー駅のコンビニでいいか。」
なんでこんなにフツーの奴が?
ボコボコにされた挙句、なんか大事そうな本を訳も分からず破壊され。あと眼鏡も。
俺よりあいつらの方がよっぽど…
そう考えているうちに、コンビニの目の前まで来ていた。
「朝は夕夜くんが行ってくれたから…俺が買ってくるね」
「おう。行ってらっしゃい」
なんでだろ。
うーん、モヤモヤするのも気持ちが悪いし
明日にでもあいつらと話してみようかな。